浦戸諸島特設ページ
概要
【 事 業 名 】浦戸諸島のコミュニティ形成と観光化による宗教文化の復興・保全・継承の促進事業
【 活 動 団 体 】地域蒼生舎HIDEN
【 代 表 者 】濱田健司、田邊孝顕
【 共 催 団 体 】浦戸桂島復興連絡協議会(2019年度共催)
浦 戸 諸 島 と は
浦戸諸島とは、宮城県塩釜市にある有人島で、桂島(桂島地区・石浜地区)・野々島・寒風沢島・朴島の四島五地区で構成されています。
東日本大震災は甚大な被害を及ぼしましたが、復興活動により、今では住民も生活を取り戻しつつあります。
しかし、復興は進んでいるものの、高齢化や過疎化、産業の継承問題が深刻になっています。
また離島ということから、景観の保護のために森林の伐採ができなかったり、新規建物の建築が難しい、農業肥料の輸送コストが高いなどの様々な課題を抱えています。
カキやノリといった資源は豊富にありながらも、インターネットなどの通信手段も乏しく(2020年度に光回線事業などははじまりました)、発信力がないために、観光の広報活動や通信販売事業も難しいのです。
私たちの活動
1.子ども体験教室
2019年度、本土にある浄土宗・雲上寺さまをお借りして、大正大学の学生らとともに、子どもの体験教室をおこないました。
また、子どもを島に招待し、島の資源を活用して、様々な体験教室を行いました。
これらの活動の結果、大学生の教育機会を創出するとともに、子どもの郷土愛を促進し、Uターン・Iターンを促すことを目標としています。
2.島の資源調査
私たちはとりわけ宗教や文化資源を専門としています。2019年度は桂島・石浜・野々島・寒風沢・朴島の宗教・文化資源や自然資源を調査し、2020年度にはガイドブックを完成させました。学生や地域住民、地縁団体、社会教育団体などがガイドブックを活用し、教育や観光、生涯学習などに活用されることを期待しています。
また、国土地理院が自然災害伝承碑に対する取組みを行うほか、デジタルシルクロードプロジェクトが歴史資源を活用した古季候研究の可能性を示したように、文化遺産の保全は様々な分野の研究において、今後期待されています。そこで、データベース化し、資源情報をwiki形式や、地図形式などで提供することで、研究を手助けするほか、観光を目的としたマップの配信などを行うことで、資源を活用した観光事業や生涯学習へと展開し、住民自らが文化資源の保全を行えるようになることを目指します。
3.地縁団体との交流
2020・2021年度は、寒風沢の偉人である「長南和泉守の墓石」の調査をきっかけとして、全国長南会さまと交流を持つこととなりました。
全国長南会さまは、市民団体ながら大変優れた研究を行っており、「長南家の研究」など、長南家のルーツや伝承、歴史などを発表されています。
私たちは、このような地縁団体との交流により、成人教育・生涯学習の発展を目指すとともに、歴史資源の活用をすることで、観光を目指しています。
目標(SDGsの取組)
市民団体との連携
寒風沢島の偉人調査から、全国長南会さまと繋がり、交流を深めてきました。
今回、全国長南会通信の69号と70号に私たちの活動が掲載されましたので、是非ともごらんください。