浦戸諸島特設ページ

【 事 業 名 】浦戸諸島のコミュニティ形成と観光化による宗教文化の復興・保全・継承の促進事業

【 活 動 団 体 】地域蒼生舎HIDEN

【 代 表 者 】田邊孝顕、濱田健司

【 共 催 団 体 】浦戸桂島復興連絡協議会(2019年度共催)


浦 戸 諸 島 と は

浦戸諸島とは、宮城県塩釜市にある有人島で、桂島(桂島地区・石浜地区)・野々島・寒風沢島・朴島の四島五地区で構成されています。

東日本大震災は甚大な被害を及ぼしましたが、復興活動により、今では住民も生活を取り戻しつつあります。

しかし、復興は進んでいるものの、高齢化や過疎化、産業の継承問題が深刻になっています。

また離島ということから、景観の保護のために森林の伐採ができなかったり、新規建物の建築が難しい、農業肥料の輸送コストが高いなどの様々な課題を抱えています。

カキやノリといった資源は豊富にありながらも、インターネットなどの通信手段も乏しく(2020年度に改善しました)、発信力がないために、観光の広報活動や通信販売事業も難しいのです。


2020年度の事業

2019年度は、島での案内看板設置をして観光化の基盤整備をするだけでなく、

雲上寺での子ども事業、山形での物販イベントの手伝いなどを展開してきました。


しかし2020年度は新型コロナウイルスの蔓延防止のため、

浦戸諸島に渡って活動することは難しいと思われます。

そのようななかで、塩竈市でできることを模索し、

10月以降に事業を展開、そしてそれぞれの得られる効果を目指すことを予定としています。


(1) 2018年度から集めたデータをもとにパンフレット作り

 観光産業の基盤を作るだけでなく、地域住民にも地域の資源を知っていただくことを目的とします。

これは、同時に地域の方に資源を保全していただくことで、経済も目的としております。

また寺院、地域の偉人関係の市民団体などにパンフレットを配布する予定です。


(2) 雲上寺を拠点に子ども事業を継続

コロナによって失われた子どもたちの体験の場所、機会を創出、

また料理教室の特性と島の食材を使って郷土愛を育んでいただきます。


(3) 僧侶、学生の育成

大正大学の僧侶育成の学部、コースの僧階取得希望学生の当社会貢献活動に参加していただき、

地元住民との交流を通じて、地域の課題の見える化、塩竈事業を継続をし、

やがては各地域、自身のお寺で活躍できる僧侶や学生を育てていきます。



これを基に、今後は塩竈の発展を目指したイベント開発も視野に入れているほか、

これらを並行して行うことで、文化財を保護しようという試みを検討しました。

上記事業によって次のような効果を期待しています。

  (1) 現地住民による観光事業の形成

  (2) 現地住民や子どもたちの地域回帰意欲の向上

  (3) 宗教文化資源の活用によって生じる文化財の保全・継承活動

  (4) 地域のコミュニティの形成(特に島間交流の発生)


このように、私たちがほんのわずかな刺激を与えることによって、

住民自らの手で信仰・風習の基盤を保全し、継承していけるようにしていきたいのです。


他にも例えば、水難供養塔などの文化資源は、過去の気象情報や災害情報を残しているともいえます。

このような文化資源とともに、古地図や古写真、歴史資料などをデータとして集約し、

(あるいは将来的には、照度差ステレオ技術などの導入による石碑文章の解明なども含め)

定量的な分析を行うことで、将来的には防災研究、防災教育などにも活用できると想定しています。

産業の面では、島間交流が生じることによって、第六次産業の発生や、産業構造の効率化など、

住民同士の交流の促進による経済効果も期待しています。


そして、このような活動が一地域で完成され、基盤として提供できるようになれば、

地方都市、離島、農村など、様々な地域でも活用できると考えているのです。


スケジュール(予定)

地域蒼生舎HIDENの団体員は、浦戸諸島に貢献するために、

上記団体事業の他にも、団体員の自主的な活動として、関連団体への協力活動も行っています。

(ここでは両方併せて掲載させていただきます)



◎8月

  パンフレット作成のための資料整理

◎9月

  新規参加者への事前説明など

◎10月

  新規参加者への事前説明など

◎11月

  雲上寺子ども事業(※コロナにより予定未定)

◎12月

  雲上寺子ども事業(※コロナにより予定未定)

◎2021年1月

  雲上寺子ども事業(※コロナにより予定未定)

◎2021年2月

  (※コロナにより予定未定)

◎2021年3月

  (※コロナにより予定未定)


※スケジュールは予定のため、変更の可能性があります。

(既に終わっているものに関しては、記載通りです)

※その他、都内にて物産販売なども行う予定です。

※団体事業に直接関係性のあるものは太字にしております(自己負担分も含む)。

目標(SDGsの取組)


【1】貧困をなくそう

【8】働きがいも経済成長も

【10】人や国の不平等をなくそう

【11】住み続けられる街づくりを

離島には様々な制限が伴います。我々は通信料金の中でユニバーサルサービス料を支払っていますが、離島ではインターネットもモバイル通信も行き届いているとはいえません。例え、日本の99%がインフラ整備されていたとしても、離島は取り残された1%なのです。発信能力が弱いことにより、商品に付加価値をつけることの困難さや、通信販売事業への参入の遅れに繋がります。

移住者を増やすという点では、景観保護の条例によって、建造物の新規建設が制限されている面もあります。しかし、人がいなくなってしまえば、景観が整っていても、観光は機能しません。また、驚くべきことに、多くの自然資源が、人間の適切な管理の下に維持されているというデータもあります。完全なるネイチャーではないのです。

農業においては、肥料の入荷、そして出荷にもコストがかかります。だからといって、そのコストを商品にかける理由にするというわけではありません。しかし、漁業資源も含め、島内からでは難しい販売場所の開拓などを、我々が行うことで、フェアトレードに近づけるようになるのではないかと考えています。

換言するならば、持続可能(Sustainable)なものとするために、経済の循環の輪に参入させてもらう方法を模索しているといえます。

もちろん、豊かな生活や住み続けられる街のためには、宗教文化なども欠かせない要素です。これらを保護しつつ、活用できる道を探しているのです。


【4】質の高い教育を

島には多くの資源が眠っています。具体的には、山というフィールド、海というフィールド、文化財などです。これらを活用することで、子どもたちや、多くの社会教育者に刺激を与えられると考えています。

現実として、浦戸諸島の公立学校は島外からも子どもたちが集まるほど人気です。その理由として、自然を活用した学習の豊富さや、下校時の渡船を活用した学習指導などがあるからです。

また、この事業を通じて、自然資源・文化自然を活用のノウハウを構築することで、日本全国どこでも良い教育素材が提供できると考えています。


【14】海の豊かさを守ろう

【15】陸の豊かさも守ろう

離島の一番のメリットは、海の豊かさと陸の豊かさです。山や海にある自然の豊かさは、離島ならではのものといえましょう。不思議なことに、そこには宗教資源が必ず眠っているのです。これらのフィールドを保護しつつ、活用することが、離島での生活を持続可能にしていくものだと考えています。

過去年度の事業


2019年度


- 2019年度 浄土宗ともいき財団助成事業 -


浦戸桂島復興連絡協議会とともに活動を継続するのに加え、

浄土宗ともいき財団より助成金をお預かりし、案内看板設置を主に以下の取り組みを実施致しました。

◎7月

  資源調査活動/海開きのための海浜清掃活動

◎8月

  新規活動者に対する事前説明会/及び、事業案の構築(東京)

◎9月

  案内板のサンプル作成(東京)/桂島にて現地有識者との会議(案内事業に関して)

  案内板素材の撮影(桂島・石浜)/秋祭り(現地宗教行事)への参加

  案内板素材の撮影(野々島・寒風沢島)

  災害被害軽減のための防風林植林活動

◎10月

  東北支援団体への視察(東京)/事前準備活動(東京)

  浦戸桂島復興連絡協議会事業の手伝い

  山形・東部公民館にて物販イベント手伝い

◎11月

  東北支援団体への視察(東京)

  案内板設置、雲上寺にて子ども事業(離島観光への準備)

◎12月

  案内板設置、雲上寺にて子ども事業(離島観光への準備)

  離島での子ども事業(桂島)

  観光案内事業

◎2020年2月

  巣鴨商店街における桂島PRイベント

◎3月

  案内板造設(計20か所)


2018年度


浦戸桂島復興連絡協議会とともに、以下の4つの活動を行いました。

  (1) 浦戸諸島四島の仏教文化資源の発掘・リスト化

  (2) 塩竃アフタースクール事業

     ふるさと料理教室・ふるさと工作教室・島巡り散策会(桂島)

  (3) 生物多様性保全を促進する里山植生保全事業・観光化整備

  (4) 新潟でのアンテナショップ事業

【 昨年度画像データ整理分 】

宗教文化財のみ抜粋。関連事業としての観光資源は別途記載予定

( 2018年度まで、画像データ数2,359のうち、宗教・観光関連抜粋データ161 )


一部の画像データをオンライン資料として公開いたしました(随時更新)。


※関係者以外の無断転載はおやめください。

【 石浜地区 】

(1)石濱神社[山神三社]

…不動明王庚申塔など

(2)雨降り石

(3)浄極庵(仏教施設)

【 寒風沢島 】

(1)松林寺

…化粧地蔵(延命地蔵菩薩)

(2)寒澤寺(無住寺院)

…鳥居、石碑、不動明王像など

(3)不動明王庚申塔

(4)神明神社

…縛り地蔵、弁財天、船入島龍神大権現社、庚申塔など

(5)その他

寒念仏碑、六地蔵、馬頭観音石碑

全国長南会碑、忠魂碑、湯殿山石碑、秋葉山石碑

【 桂島地区 】

(1)桂島神社

…庚申石碑、湯殿山大日如来石碑など。樹木信仰有

(2)庵寺(無住寺院)

…地蔵、釈迦如来像、阿弥陀如来石碑 付地蔵・観音如来、マンダラ碑など

(3)八大龍神石碑

(4)水難供養塔

【 野々島 】

(1)新・奥の細道

熊野神社、猫神、野仏、不動明王庚申塔、山神石碑、

徳本 阿弥陀名号碑、夜泣き地蔵・六地蔵など

(2)観音堂

千手観音像など